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やっとホームページが元に戻りました

2024.12.4(水)


9月より、既存のホームページの会社から
別の会社にたぶらかされて変更してしまったところ
内容が滅茶苦茶なとんでもないホームページを製作され
しかも私の承諾なしに勝手に公開されておりました。

元に戻すように要請しておりましたが、もう元に戻せないと
嘘の情報を伝えられ、12月2日まで誤った情報のホームページが公開されておりました。

ご覧になった方は分かるかと思いますが
私の顔写真が別人であったり、説明文が滅茶苦茶な日本語になっていたり、料金表の価格がとんでもない価格になっていたり
あげくの果てには、私が何10年にもわたって収集した口腔内の写真や学会の写真と学術報告の文書まで削除されて、もう復元できないという有様!

既存のホームページ会社にお願いしたところバックアップがあるとのことで
本日やっと元のホームページに戻すことが出来ました。

本当にやれやれです。
IT会社と言っても、素人同然の会社もあるので
皆さんも、十分ご注意して会社を選んでください。

ワールドインプラントサミットJAPAN出席

2024.6.30(日)


東京ミッドタウンホールにて第1回ワールドインプラントサミットJAPANに参加して参りました。
トップインプラントロジストによる祭典
6月29日(土)30日(日)の2日間の開催でしたが、30日のみ出席しました。

29日(日)の演題
●審美的要件を達成するためのデジタルの有効活用
小濱忠一先生
東京医科歯科大学口腔再生再建学分野・口腔インプラント科

●デジタル・ビジュアリゼーションを活用したインプラント補綴治療
植松厚夫先生
日本口腔インプラント学会研修施設長

●デジタルインプラントデンティストリーの過去・現在・未来
勝山英明先生
日本顎顔面インプラント学会 指導医・研修施設長

●補綴治療・インプラント治療におけるデジタルワークフロー
近藤尚知先生
愛知学院大学歯学部補綴口腔インプラント学講座主任教授

●インプラント治療におけるトリートメントワークフローの返還
千葉豊和先生
北海道医療大学歯学部 クラウンブリッジ・インプラント学講座 非常勤講師

●IOSから始まる効率的な補綴設計とデジタルインプラントワーク
山羽徹先生
公益社団法人日本口腔インプラント学会認定インプラント専門医

●AIとクラウドが提案するこれからの補綴フロー
荒井昌家海先生
東京医科歯科大学非常勤講師

●審美領域における難症例の歯槽堤造成のガイドライン
堀内克啓先生
南カリフォルニア大学歯学部客員教授

●骨増成 私のカッティングエッジ
白鳥清人先生
静岡口腔インプラント研究会副会長

●進化したGBRの効果とテクニック
石川知弘先生
静岡県口腔インプラント研究会顧問

●All-on-Xによる即時荷重は無歯顎インプラント補綴の標準治療と言えるか
細川隆司先生
九州歯科大学副学長

●即時荷重成功のための術式
三好敬三先生
日本口腔インプラント学会専門医

●抜歯即時埋入 即時荷重の臨床
林秀揚春先生
日本顎咬合学会指導医

●前歯部審美領域における抜歯即時埋入 即時修復の現状と将来
木津康博先生
東京歯科大学口腔インプラント学講座 口腔腫瘍外科学講座臨床教授

30日(日)の演題
●サイナスリフトやっていけない症例
嶋田淳先生
明海大学歯学部付属明海大学病院教授

●サイナスリフト時の上顎洞粘膜損傷 文献レビューと治療戦略の提案
河奈裕正先生
神奈川歯科大学歯学部歯科インプラント学講座顎・口腔インプラント学分野教授

●上顎洞底挙上術のコンセンサス、難易度分類、トラブルシューティング
菅井敏郎先生
松本歯科大学臨床教授

●複雑なインプラント症例の外科 補綴の連携治療
山崎長朗先生
日本臨床歯科学会理事長

●インプラントにおけるBiologic widthを検証する
榎本紘昭先生
新潟再生歯学研究会施設長代行

●私のインプラント治療返還と現時点での到達点
中村社綱先生
神奈川歯科大学客員教授

●インプラント周囲炎の治療と予防
船越栄次先生
九州歯科大学臨床教授

●インプラント周囲炎の予防 逆転の発想でインプラントを守る
佐々木猛先生
長崎大学歯学部非常勤講師

●進行したインプラント周囲炎に対する再生療法 その術式と臨床結果
水上哲也先生
鹿児島大学歯学部非常勤講師

●インプラント間の乳頭再建を考える
鈴木真名先生
日本大学松戸歯学部客員教授

●審美性と予知性のためのインプラント周囲の軟組織外科的マネージメント
中田光太郎先生
京都府立医科大学 大学院医学研究所医学部医科学客員教授

●Pink Estheticsを長期的安定とリカバリーの新法
瀧野裕行先生
朝日大学歯学部客員教授

日進月歩するインプラント治療

2024.4.14(日)


本日、インプラントメーカーZim Vieの上顎臼歯部対応セミナー「ワイドショート・インプラントの臨床応用」(模型実習付き)を受講いたしました。

コロナ窩でこのようなセミナーを控えておりましたが、日進月歩しているインプラントですので、そろそろ更新が必要なため受講いたしました。
やはり、この4年程度でインプラント治療は進歩しており、また考え方は変化しているようです。

本日のセミナーのテーマは、上顎洞へのインプラントのアプローチです。
一昔前は、上顎臼歯部における骨長のないインプラント埋入において、上顎洞を挙上するバーチカル・アプローチのソケットリフトやラテラル・アプローチのサイナスリフトを行った場合は、できるだけ上顎洞粘膜を持ち上げて人工骨をいかにたくさん充填することが目的のような術式であったと思われます。
また、術者はたくさん充填できた事において満足感を味わっていたと思います。
サイナスリフトを行った術者の症例発表でもこんなにたくさん入ったぞと自慢げにスライドを見せる場面が多く見られておりました。

しかし、それらのマテリアルは経年変化でどんどん吸収し、インプラントの支持は結局周囲に出来た薄い天然骨によるものであると考えられるようになりました。
従って現在の考え方では、ソケットリフトにおいては異物であるマテリアルをわざわざ充填すると血流を阻害するため必要がないものであると言うことです。

この考え方は、GBR法の骨造成においても生体内に吸収されない骨補填材を充填や吸収性メンブレンで覆うと血流を阻害し、さらにそれらの異物は、わざわざ感染のリスクを助長するため極力避けるべきという考え方になってきているようです。

また、インプラント埋入は待時埋入から抜歯即時埋入が主流となりつつ有り、そのためフィクスチャーのデザインも先端で初期固定がしっかり得られるセルフタップが続々と登場してきています。

わたしが、インプラント治療を初めてかれこれ40年経ちますが、当時と比べて格段にインプラント体は勿論のこと術式や器材は進歩しており、まして上顎に出来るなど考えられませんでした。

40年前は、インプラント治療は今ほど確立されておらず、多くの歯科医師が否定的でした。
しかし現在ではインプラントを否定する歯科医師は、インプラント治療が出来ないから否定しているだけだと考えられています。
今、インプラント治療は確立し欠損補綴の第一選択となりつつ有ります。

今年のお花見

2024.4.6(土)


今年も愛犬のどんぶり君(ニューファンドランド・オス・10歳)と恒例のお花見です。
先日お伝えしたように、どんちゃんは死にかけましたが、すっかり元気になりました。
どんぶりファンの皆様には、大変ご心配をおかけいたしました。
また、お見舞いをくださり誠にありがとうございました。

今年の桜は開花が遅れたため、草加の稲荷町の葛西用水の桜祭りは開花前に終わってしまいました。
やはり、満開の時に提灯や屋台があるとワクワクしますが、満開でもそれがないとちょっと寂しいですね。

どんぶり君 胃捻転で緊急入院

2024.3.1(金)


先月、我が家の愛犬どんぶり君が胃捻転を起こし入院しました。
夜間11時頃、吐き気を何度もし始めて、その後泡を吐き始めてしまいました。
すぐに夜間診療の動物病院に電話をかけまくりましたが
どんぶり君(ニューファンドランド)のような超大型犬を診察してくれる病院はなく、電話でたらい回しとなりました。
早急に手術をしなければ、死に至る病気です。

大型犬は、胃捻転や腸捻転になりやすく、以前飼っていたオールドイングリッシュシープドッグは3回もこれを繰り返し、最後になくなったことがあります。
そのため、どんぶり君は普段から食事の姿勢に気を付けて、散歩の前後1時間以内には餌を与えないように注意していましたが、年のせいもあるのか、ついに起こしてしまいました。

ようやく都内の動物病院が引き受けてくれ、すでに深夜1時になってしまいました。
当直の先生はオペが出来ず、急きょ院長先生が深夜2時過ぎに来てくださり、緊急手術をしていただきました。
手術は成功し、何とか山を乗り越え一安心しました。

2日後面会に行きましたが、全く元気がなく尾っぽもふりません。
しかし、オペをして5日後にもう退院でき、その時はすっかり元気になり喜んで帰ってきました。
やはり動物の復活は早いものだと思います。

大型犬はこの病気になりやすいのですが、中型や小型犬でも起こすので十分注意しましょう
●食事は1日2回に分ける
●食事の量は多めにしすぎない
●食事の姿勢は顎の高さに合わせて台を置いて、または飼い主が顎の高さまで上げてあげる
●早食いをさせない
●食後水をがぶ飲みさせない
●食事の前後1時間は遊んだり、激しい運動は勿論、散歩は控える

万一以下の症状が出たらすぐに動物病院に行ってください!
食事をして約2〜3時間後
●落ち着かなくなり、泣きながらウロウロする
●不安のため飼い主についてまわる
●吐こうとしているのに何も出ない
●吐いても泡しか吐けない
●脇腹が膨らんでいる

早くガスを抜きオペをすれば、生存率は格段に上がります。
次の日まで待つことは絶対にしないように!

日本口腔インプラント学会関東甲信越支部学術大会出席

2024.2.25(日)

本日、第43回日本口腔インプラント学会関東甲信越支部学術大会に出席して参りました。
場所は毎年行っている新宿京王プラザホテルです。

〈演題内容〉
「IOSから始まる歯科におけるAIとクラウドの活用」
荒井 昌海 先生
京都インプラント研究所

「ガイデッドサージェリーによる歯科インプラント治療の革命」
木津 康博 先生
東京歯科大学口腔インプラント学講座

「審美領域における複数歯欠損に対するインプラント埋入の戦略的考察」
佐藤 琢也 先生
大阪口腔インプラント研究会

「低侵襲な外科処置を考慮した審美インプラント治療」
植松 厚夫 先生
総合インプラント研究センター

「抜歯即時埋入と即時荷重インプラントにおけるトラブルとEarly failureのリスク因子を考える」
宗像 源博 先生
昭和大学歯学部インプラント歯科学講座

「即時アプローチの臨床的考察 歯周病治療医の視点から」
三上 格 先生
北海道形成歯科研究会

「長期症例から再考する Immediacy」
大谷 昌 先生
愛知インプラントインスティチュート

「無歯顎患者へのインプラントアプローチ 固定性、可撤性の選択とそれらのプロトコル」
田中 讓治 先生
日本インプラント臨床研究会

「全顎的インプラント治療失敗症例のリカバリーとAll-on-four最新プロトコル」
下尾 嘉昭 先生
昭和大学歯学部インプラント歯科学講座

「無歯顎患者に対する長期インプラント治療の課題と展望」
柳井 智恵 先生
日本歯科大学付属病院口腔インプラント診療科

「インプラントを適用する前に考慮すべきこと 特に診断と計画」
武田 孝之 先生
東京歯科大学 口腔インプラント学講座

「咬合支持域回復に用いたインプラント治療の長期効果について」
中村 社綱 先生
日本口腔インプラント学会 九州支部

「インプラント治療における時間縦断的治療の考え方の提案」
古谷野 潔 先生
九州大学大学院歯学研究員 歯科先端医療評価・開発学講座

「上顎洞底挙上同時インプラント埋入時や外側性骨造成術による上顎臼歯部の3次元的拡大」
河奈 裕正 先生
神奈川歯科大学インプラント学講座

「当院における骨量の不足した上顎臼歯部に対する歯科インプラント治療戦略」
今村 栄作 先生
横浜総合病院歯科口腔外科

「安全確実に上顎洞底挙上術を成功させるための診断と術式」
菅井 敏郎 先生
日本口腔インプラント学会関東甲信越支部

「高齢者にインプラント治療を! その大きなメリット」
矢島 安朝 先生
松本歯科大学銀座8丁目クリニック

「長寿時代のインプラント治療を考える」
野村 智義 先生
日本歯科先端技術研究所

「医学的併存疾患への対処法 疾病リスク評価と医科歯科連携のあり方」
山下 巌 先生
みなとみらいインプラントアカデミー

「コラーゲン複合体骨補填材による近未来の骨造成」
高橋 哲 先生
脳神経疾患研究所付属南東北福島病院口腔外科

「口腔内スキャナーの臨床応用の現状と近未来展望」
近藤 尚知 先生
愛知学院大学歯学部冠橋義歯・口腔インプラント学講座

「インプラントの卒前、卒後教育にAIは活用できるのか」
樋口 大輔 先生
松本歯科大学歯科補綴学講座

令和6年元旦

2024.1.1(月)


新年明けましておめでとうございます。
新年は、1月5日金曜から診療いたします。
尚、この日は午後5時までの診療となります。

どんぶり君に会いたい方は、声をおかけください。

今年のクリスマス

2023.12.28(木)

コロナも収束に向かい、4年ぶりに愛犬どんぶり(ニューファンドランド オス)と草加の筑前屋さんに行ってきました。
クリスマスはいつもサンタのコスプレでここに遊びに来ます。
お店に到着すると、すぐに店員さんが出てきて、どんぶり君のために
いつも氷水を持ってきてくれて、氷をガリガリ噛みながら水をがぶ飲みます。

どんぶり君も今年で10歳になりおじいちゃんです。
人間でたとえたら70歳過ぎでしょうか。
極めて健康で元気ですが、若いときから1日中ほとんど寝ています。
動いている時間は、食事とトイレと散歩だけで1日1時間ぐらいです。
しかも散歩はキライで、私が散歩しようとリードを持つのを見ると
テーブルの下に隠れてしまいます。

一度横になると数時間はその場所にとどまって動こうとしません。
先日、診療室から自宅に通じるドアを開けようとしましたが、
ドアの前で寝たまま全く動こうとしないので、自宅になかなか入れませんでした。
遊びもイタズラもしない、置物のような犬です。

日本磁気歯科学会出席

2023.11.12(日)


本日、東京医科歯科大学にて日本磁気歯科学会に参加して参りました。

磁気歯科とは、わかりやすくご説明すると
磁石で維持する入れ歯のことです。
天然歯を利用した磁石で維持する部分入れ歯や
インプラントを埋入して磁石で維持する総入れ歯、そして最近では部分入れ歯にも応用しています。
当クリニックでは、日本で磁性アタッチメントが販売された1992年から部分入れ歯に即導入し、多くの症例数を行っております。
当時の磁石構造体はかなり大きいものでしたが、当時見たときはこんなに小さいのにすごい磁力だと思ったのを記憶しております。
現在では、当時の大きさの半分以下でそれ以上の磁力を発揮するまで進歩しました。
磁性義歯の利点は
従来の義歯のように金属のバネがなく審美性に優れていること
義歯の着脱が非常に楽なこと
おさえられている歯に負担がかからないため、残存歯の寿命がバネ付きの入れ歯に比べ大幅に長くなること
等です。
インプラントに応用した場合も同様に、インプラント体の寿命が大幅に長くなります。

〈講演内容〉
「IOD(Implant Over Denture)における磁性アタッチメントの活用法」
田中讓治先生
日本インプラント臨床研究会施設長

超高齢化社会における無歯顎・多数歯欠損の有床義歯治療のアプローチとしてのインプラント治療について
その中でも比較的安価で外科的侵襲が軽減できるインプラント・オーバー・デンチャーの利点と維持装置であるバーアタッチメント・ボールアタッチメント・ロケーターアタッチメントそして磁性アタッチメントについての考察
特に磁性アタッチメントは、支台の保護・義歯のバリアフリー・審美補綴の3つの利点があり、健常者は勿論障害者でも義歯の着脱が容易であること
特に片麻痺であってもクラスプ義歯よりもはるかに着脱が容易で、介護者においても容易に着脱と清掃が可能が事があげられる。
また、磁性アタッチメントは他のアタッチメントに比べて、摩耗などによる交換も行わなくて良いため通院が最小限にできること
また、術者側としてはインプラント埋入方向に平行性がとれないケースでも、アタッチメントが取り付けられる利点がある。

「磁性アタッチメント再考・臨床にどう活かすのか」
大久保力廣先生
鶴見大学歯学部学部長

磁性アタッチメントの支台装置としての有用性について
@ 長期に持続する恒常的吸引力を有すること
A 有害な力を支台歯に伝達しないこと
B 適応範囲が広いこと
C 定位置に戻る復元力がある
D 小スペースでも使用可能
E 吸引力のばらつきがない
F 唾液が介在しても吸引力は変わらない
G 使用数に比例した維持力が獲得できる
H 意外性の少ない維持力の発現機構を有する

「歯根・インプラントに利用する際に気をつけたいポイント」
前田芳信先生
大阪大学大学院歯学研究科 名誉教授

磁性アタッチメント義歯の最も重要な3項目
@ セット時に磁石構造体とキーパーとの間隙をゼロにする
A キーパー面は義歯の着脱方向に対してできるだけ垂直にする
B 義歯の安定を考えて、キーパーと磁石構造体との位置ズレを最小にする
それに加えて
支台の数と歯列弓での位置により義歯床の回転と沈下を考慮すること
また、磁性アタッチメントにより安定する支台付近に来能力が集中するため
義歯床に効果的な補強の必要性
このとき注意することは、義歯の磁石構造体の周囲に補強線を付与しても必ず咬合圧によりレジンの底抜けの発現の可能性があるため
補強のメタルは必ず磁石構造体の上部に設置すること
@ 磁石構造体とキーパーとの間隙をゼロにすることは
マグネットをレジンでセットする際の術者の問題であるが
マグネットセット時のレジンの重合収縮において、キーパーと磁石構造体が引っ張られることにより間隙が出来るので、少なくともレジンが完全硬化するまで義歯を外さないことが重要であること

「インプランオーバーデンチャーにおける磁性アタッチメント」
金澤学先生
東京医科歯科大学口腔デジタルプロセス学分野教授

インプラントオーバーデンチャーのアタッチメントであるバーアタッチメント・ボールアタッチメント・ロケーターアタッチメント・磁性アタッチメントの海外での研究・論文・患者満足度の比較について
また、有歯顎のIARPD(Implant Assisted Removable Partial Denture)の臨床研究結果において、従来の部分床義歯とインプラントを利用した場合との有用性について

「有床義歯の維持・把持」
亀田行雄先生
有床義歯学会JPDA会長

有床義歯の重要な三大要素である維持・支持・把持について今回は、IODとIARPDに付いての考察
遊離端におけるIARPDのインプラントの埋入位置による、残存歯への影響
アタッチメントの高さの違いによるデンチャーの側方力が残存歯に及ぼす影響の比較
部分床義歯において最も重要なのは支持であり続いて把持そして維持であること

先ほど掲載したようにマグフィットが販売された1992年当時は天然歯にのみしか適応範囲はなく部分入れ歯のみでした。
インプラントもITI(現ストローマン)が一般の歯科に普及し始めたばかりで、インプラントに磁性体を装着して大丈夫なのかと議論されていた時代で、明確なエビデンスがないためインプラントにマグネットは禁忌とされてきました。
その後、インプラント体と磁石構造体に及ぼす影響について研究され偽害性もないことから日本では愛知製鋼を主として急速にインプラントへのマグネットの応用が進みました。
海外では、吸着力が弱いため患者満足度の悪さで術者の人気はあまり良くないようです。
日本製のマグフィットを使ってもらえば良いと思いますが、日本製と比べ海外製のマグネットの質が悪いのが理由の一つと思われます。

当クリニックでは、下顎のIOD(インプラントオーバーデンチャー)には骨密度の良さからしっかり維持できるロケーターアタッチメント又は最近ではTUMシステムによる総義歯にしています。
上顎は骨密度が低いため、インプラント寿命を延ばすために磁性アタッチメントを用いております。
磁性アタッチメントは他のものに比べて維持力は弱くなりますが、当クリニックでは患者さんの満足度は非常に高く、現在のところ上顎の磁性アタッチメントによるインプラント脱落は約20年で2本のみで全体の1%程度です。
今後はこれをゼロになるよう務めます。

第9回 国際歯科大会 2023

2023.10.1(日)


本日、第9回ワールド・デンタルショー パシフィコ横浜に行って参りました。
2019年までは毎年デンタルショーには行っておりましたが、コロナのため自粛し参加するのは4年ぶりです。
朝早めに行きましたが、すでに今までにない混雑で入場受付に長蛇の列で、入場までに40分以上かかりました。
やはり皆さんコロナで自粛して、その反動で参加したのでしょうか。

デンタルショーとは、年1回各歯科医療機器メーカーと歯科材料メーカーが出展する全国最大のショーです。
ほぼ全ての歯科関連の最新機器や歯科材料を見学・紹介してもらえる情報源です。
また、新規に開業される先生方や買い換えを考えている先生方はデンタルユニットやレントゲン・CTなどが全てのメーカーがそろっているので必須です。

ところで私の今回目的は、インプラント器材の新情報となんと言ってもこれから主流となる口腔内スキャナーです。
口腔内スキャナーとは、口腔内をデジタル撮影して型取りが行えるハイテク機器です。
口腔内全体をスキャナーでなぞるように撮影し、約30秒程度で撮影が完了できます。
すなわち、現在の型取りを行わないでデジタル撮影のみで型が取れるということです。
ほぼ全ての歯科医院はアルジネートやシリコンラバーなど粘土のようなものを口の中に入れて硬化するまで2〜3分待ち、撤去するという印象という方法で行っています。
患者さんにとっては、とてもつらい治療の一つで嘔吐吐反射が強い方はこれが嫌で歯科医院に行かないという人もおります。
口腔内スキャナーは、このつらい型取りがなくなる画期的な歯科医療機器です。
従来からありましたが、非常に高額で手が出ませんでしたが、近年普及してきたため価格も安くはありませんが落ち着いてきております。
現在、社会保険適用はなく自費診療ですが、将来は従来の型取りから100%移行すると考えられるので、いずれは保険適用と予想されます。
また、型取りがなくなるだけでなく、石膏模型も作る必要がなくなります。

現在はアルジネートなどで型を取っていたものに石膏を注いで歯の模型を製作し、これを元に技工作業を行っております。
このとき問題なのは、
@ 型を取って固まった時 
A 型に石膏を流してそれが固まった時 
B 技工作業で歯の形をワックスで製作した時
C ワックスを埋没材という石膏を注いだ時
D その埋没材に溶かした金属を流して鋳造した時
この5段階を経てようやく銀歯やセラミック歯が出来るのですが、この過程で少しずつサイズが変わっていくのです。
従って、型を取ったサイズのまんまに歯が出来ることはありません。
ですので、たまにかぶせものを患者さんにセットするときに入らなかったり、高さが高かったり、隣の歯との隙間が空きすぎたりという現症が起こるのです。

しかし、口腔内スキャナーを用いれば@とA過程がなくなり精度がかなりアップします。
また、ミリングマシンを使用すれば@ABCDの過程が全てなくなりスキャンしたサイズそのものの歯が出来るというわけです。
しかも従来の型取りの場合は、アシスタントの型を練る技術・術者の型を取る技術・技工士の技工作業の技術により精度と出来がかなり左右されます。

また
@ 型取りに使用したトレーのアルジネートの撤去と清掃と滅菌
A 石膏模型の撤去と廃棄
B 石膏模型のトリミングと模型製作
C 歯のワックス製作
D ワックスの埋没と埋没材の廃棄
E 電気炉不使用のため節電可能
F 鋳造機とガスバーナー不使用
といった作業がなくなり仕事量と廃棄物とエネルギーの削減が大幅に向上し、人手不足の解消と地球環境にやさしいという利点があります。

かつての紙社会から電子社会に移行してきているように、歯科界もアナログの型取り・石膏模型からデジタル社会に置き換わっていくのは、間違いありません。
 
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