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OAM (大口式)インプラントベーシ...

2016.02.21

本日、OAMインプラントベーシックコースを受講してまいりました。
通常インプラントの埋入方法は、ドリルで埋入窩を形成してインプラントを埋入しますが、OAMインプラントとは大口式インプラント埋入法のことで、ドリルを使用しないで針のような器材で徐々に太さを変えてインプラント埋入窩を拡大して形成する方法です。
当クリニックでは、以前から他のメーカーの器材でこの方法で埋入することもありましたが、まれに骨が裂開(割れてしまう事)してしまうため、他のメーカーのものを使用してみようとこの大口式を導入するために、セミナーを受講いたしました。
講師は、日本大学松戸歯学部臨床教授の大村基守先生です。

〈内容〉
●狭窄骨へのアプローチ法・既存骨温存埋入法
●オーギュメーターによる基本術式
●OAMの原理
●オーギュメーターを挿入しやすくする方法‐ジグリングとジグリングの注意点
●ステップバック法について
●OAMインプラント法の骨幅による使い分け
●OAMインプラントシステムの物理的観点からの利点
●OAMが骨頂部の骨高を維持できる理由
●ドリルを使用しないメリット・初期固定の獲得
●各症例について 小臼歯基本症例・骨幅が4.0㎜以上垂直性骨欠損症例・海綿骨移動術下顎頬側V字裂開症例・海綿骨移動術頬側歯槽骨裂開症例2か所の起始点を融合した症例
●骨幅狭窄2-4㎜以下 OAMスリッティング法
●ボーンスリッティング法・プレスリッティング法
●ボーンスリッターの使用方法とスリッティングの特徴
●ボーンスリッターで切れない時の対処法
●ハイブリッド法 オーギュメーターとドリルを併用する方法について
●抜歯即時埋入法‐海綿骨移動術の応用テクニック
●抜歯後即時埋入審美性を考慮した前歯部症例
●狭窄骨拡大床例と抜歯後即時埋入の複合症例
●前歯部抜歯即時症例
●起始点設定位置について
●最終オーギュメーターサイズの決定基準について
●最終インプラントソケット形成時の工夫・骨頂部皮質骨を飛ばさない方法
●ハンドによる最終ドリル使用法-コントラ用ドリルにマニュアルドライバーを装着して手指による低速回転で埋入窩を形成する方法
 オーギュシューターを使用して骨頂部を削合せずインプラント埋入窩を形成する方法

OAMインプラントは、骨幅がないケースでもGBR・ブロック骨移植などの骨造成を回避して外科的侵襲を軽減できるため、患者さんの身体的負担及び経済的負担が少なくできる良い手術法です。
更にオーギュメーターで骨を圧縮するため、骨質が軟かいケースでも良好な初期固定が得られる利点もあります。
欠点は、インプラント埋入窩の形成に時間がかかることです。
今回、OAMインプラント導入のため、オーギュメーター・ボーンスリッター・オーギュシューター一式を購入し今後の臨床に活かしたいと思います。