超マイナー時代のヒップホップレコード
2015.04.23
堅苦しいブログが続いたので、久しぶりにヒップホップのブログです。
ヒップホップと言ってもラップと言われていた時代の物です。
GRANDMASTER FLASH & THE FURIOUS FIVE
SIDE-A SUPERAPPIN’ 12:03
SIDE-B SUPERAPPIN’ (INST.)12:01
Produced by Bobby Robinson
’79 ENJOY RECORDS
前にもご紹介したYOUNGER GENERATIONのGRANDMASTER FLASH &
THE FURIOUS FIVEに改名第一弾の曲「SUPERAPPIN’」のご紹介です。
レーベルもBRASS RECORDからENJOY RECORDに移籍しました。
曲のほうは、やっぱりダラダララップで正直言って12分も聴いていられません。
B面はそのまんまのインストゥルメンタルです。
前作の「WE RAP MORE MELLOW」より進化したRAPで70年代後半の原型のようなサウンドでシンプルかつクールです。
某音楽雑誌によれば、この曲のベースラインはTYRONE THOMASのSEVEN MINUTES OF FUNKと言いう曲のものだそうです。
しかし、この雑誌のコメントには「フラッシュ(GRANDMASTER FLASHのこと)の名は連呼されるものの、スクラッチは一切なし」と書かれていますが、当時はまだフラッシュは、スクラッチをまだ発明していないのですから、スクラッチがないのは当たり前のことで、このコメンテイターは当時のことを知らないで適当に書いているようです。
GRANDMASTER FLASHが世界で初めてスクラッチをリリースしたのは、この2年後の‘81にSUGARHILL RECORDから「ADVENTURE OF GRANDMASTER FLASH ON THE WHEELS OF STEEL」です。
雑誌というのは、あまりあてにならないので全部信用できませんね。
この12インチも当時、日本のクラブでは全くかかったのを聴いたことはありませんでした。
以前にも述べましたが、この曲はビルボードには全くランキングすらしませんでしたが、ニューヨークのマイナーなラップチャートでは、NO.1になりました。
ただのチラシのようなチャートだったので、とっくに捨ててしまいましたが、今ではお宝物でしょうから、もったいないことをしてしまいました。
GRANDMASTER FLASHのENJOYでのリリースは、これ1枚でそのあとは、SUGARHILLに移籍したのちFREEDOMの「GET UP & DANCE」のパクリ「FREEDOM」をリリースし、日本のDISCOファンたちにその名を知られるようになりました。