自分のインプラント上部構造を装着
2016.08.03
本日、自分の左下大臼歯欠損部にインプラント上部構造を装着しました。
インプラント体は、ストローマン社製の1回法インプラントテーパードエフェクトのSLActiveです。
埋入手術は、ストローマンのインストラクターをされている高橋恭久先生に施術していただきました。
印象(型取り)と上部構造の装着は、全部自分でやりました。
インプラントの型取りの場合、型取りに使用する材料は固いシリコンゴムなので、歯の隙間をきちんと埋めておかないと型が外れなくなるので慎重に行い、
オープントレー法で流唾しながらも何とか1回で印象をとることができました。
上部構造の技工は、日本口腔インプラント学会認定インプラント専門歯科技工士にお願いし、CAD/CAMでコバルトクロムのカスタムアバットメントにポーセレン(せともの)を築盛してもらいました。
左下7番遠心部咬合面(いちばん奥の歯の噛み合わせの最後部分)は、ポーセレンの破折防止のためコバルトクロムを露出したデザインにしました。
維持装置はスクリューリテイン(ネジ式固定)としました。
また、上部構造が破折した時のことを考えて、スペアとして同じ上部構造をもう1つ製作してもらいました。
装着も自分で行いましたが、通常どこかしら削らないとしっくりこないものですが、コンタクトは問題なく噛み合わせも全く問題なく、無調整で装着することができました。
さすがインプラント専門技工士! 素晴らしい技工です!
早速、食事をしてインプラント咀嚼を初体験しました。
さすがに何でもバリバリ噛むことができ、今まで欠損していた左で噛むことができなかったので、噛める喜びとは、こうなのだと実感しました。
この噛みごたえは、入れ歯では不可能です。
今まで欠損したままで1年以上経過していたため、上部構造を装着したらその部分が頬粘膜に触れ、異物で頬が膨らまされているような違和感がありましたが、2,3日でその違和感は消失しました。
わたしは、今までインプラントを装着した患者さんに噛んだ感じや咀嚼能力そして、どんなものが食べられるようになったか、清掃についてなど経験談をお聞きして、他の患者さんにお話をしてきましたが、今回は自分が初めて実体験することがでたので、今後はインプラントについて患者さんの立場から色々アドバイスができると思います。