日本口腔インプラント学会 第36回関...
2017.02.12
本日、2日目の日本口腔インプラント学会 第36回関東甲信越支部学術大会に出席してまいりました。
●審美領域における抜歯後の唇側歯槽骨の吸収について再考する
演者 林揚春先生
朝日大学・明海大学卒後研修講師
審美領域における特に上顎前歯部のインプラント治療について
歯根破折などによる前歯部抜歯後のインプラント埋入に当たり、抜歯を含む複数回にわたる外科処置や長期にわたる治療期間、安静期間中の暫間義歯使用は、患者に与える多大な精神的、肉体的侵襲によりQOLの低下となる。
それを回避するために抜歯と同時にインプラント埋入を行う抜歯即時埋入という術式がある。
シンポジウムでは、患者のQOLを保つために行うこの抜歯即時埋入の有用性について考察されました。
●審美インプラント治療成功のためのステップとテクニック
演者 石川知弘先生
静岡県口腔インプラント研究会副会長
上顎前歯部の審美的なインプラント治療、上顎前歯部多数歯欠損のティッシュマネージメントを含めた患者満足度が高いインプラント審美治療についての考察
上顎前歯部欠損で特に骨欠損が著しい症例では、しばしばガム付きの上部構造が用いられるが、インプラント上部構造のピンクマテリアルと隣在天然歯との境界線が審美感を損なうためガミースマイル患者の満足度は低い。
このシンポジウムでは、より患者の満足度とQOLの向上のためピンクマテリアルを使用せず、水平的・垂直的に骨造成を行うチタンメッシュを応用したGBR法などについて、また最大の審美領域である上顎中切歯正中の歯間乳頭のティッシュマネージメントについてのハイレベルな術式についての症例報告と考察でありました。
次回の日本口腔インプラント学会学術大会は、全国大会が平成29年9月22日(金)・23日(土)・24日(日)仙台国際センターで行われます。