インプラントオペ器材のトランスファー...
2013.03.22
ドイツのマイジンガー社製のトランスファーコントロールシステムを導入しました。
トランスファーコントロールとは、インプラント手術の前に、自家骨のブロック骨移植を行う場合に用いるシステムです。
インプラント体の直径よりも埋入する部位の骨の厚みがない場合、水平的な骨造成を行った後にインプラントを埋入する必要があります。
その方法には、GBR法・スプリットクレスト・ボーングラフト(自家骨移植)などがあります。
そのうちのボーングラフトには、粉砕骨移植とブロック骨移植がありますが、ブロック骨移植を容易に行えるのが、このトランスファーコントロールシステムです。
従来は、トレフィンバーやピエゾサージェリーで自家骨を採取し、その塊の骨を受床部位(移植する側)の形態に合わせて、ドリルやピエゾサージェリーでトリミングをして移植をしていました。
しかし、この方法ではどうしてもピッタリとサイズが合わないため、合わないすき間の部分は粉砕骨を詰めて補っておりました。
事実上、ブロック骨と移植側の骨とは密着性に乏しいため、骨吸収を起こしたり、骨結合期間が長くなったりします。
それを解消する為、受床部位をあらかじめ円柱状のアブレイティブバーにて形成し、それと相関するトレフィンバーにて供給部位骨を削合して、ピッタリサイズのブロック骨を採取するというシステムです。
トリミングを行う必要がないため手術時間の短縮とピッタリサイズの骨が移植できるため骨再生と治癒が早まり、3~4か月以内にインプラント埋入手術が行えます。