ブーさんが助けた猫 ”ニャンコチ”
2011.02.24
我が家の猫のニャンコチです。
私が飼う猫としては、4代目です。
4年前の夏、ブーさんとリサイクルセンター裏の土手を散歩していたところ、ブーさんが草むらの陰から、下半身麻痺の赤ちゃん猫を発見しました。
捨て猫だったようで、前足だけで歩いていました。
ブーさんは、その赤ちゃん猫の顔を舐めていました。
私がその子猫を拾い上げてみると、片目もつぶれていてミャーミャー泣いていました。
ブーさんの散歩を中断して、その猫を連れてすぐに家に戻り、お風呂場で泥だらけの体を洗い、保護しました。
名前は、ニャンコチにしました。
正直言って、おそらく1週間はもたないだろうと思って保護をし、翌日、かかりつけの獣医さんのところへ連れて行き、治療をしてもらいました。
足の麻痺は、治らないとのことで、また、片目は見えているかもしれないとのことで、獣医さんもあまり長生きは、しないだろうとのことでした。
特別食をもらって、段ボールに入れて介助しました。
下半身麻痺のため、トイレは自分ではできないので、獣医さんが教えてくれた方法で、おしっこは膀胱を押して、うんちは腸を押してさせました。
短い人生なんとか最後は楽しく過ごさせてあげればと、妻と一緒に毎日介護しました。
しかし、日に日に元気になり、ものすごい食欲で、1週間後には、前足だけで自力でなんと段ボールから抜け出して、家の中を歩き回り始めました。
しかも、命の恩人のブーさんとご対面させたところ、ニャンコチはなんとブーさんにウウ~~~とうなり、ブーさんがニャンコチの顔の臭いをかごうとしたら、フーッと言ってブーさんの鼻をひっかき威嚇したのでした。
それから、ブーさんはニャンコチに近づかなくなってしまいました。
我々も、1週間で終わると思った介護もかれこれ4年になり、旅行にも行けません。
いまだに、恩人のブーさんには唸り、ご飯とトイレの時には、我々をミャースカ泣いて呼び出します。
しかし、寝るときは、ベッドに前足だけで懸垂で這い上がり、ゴロゴロ甘えてくるところがいじらしいニャンコチです。